【10月のコラム】飯塚市でもインフルエンザが流行入り|嘉穂・鞍手は2.29(8月末の約16倍)・10月1日から予防接種開始、65歳以上は1,500円

8月末の臨時コラムでは、飯塚市が属する嘉穂・鞍手保健所管内の数字は0.14で、筑豊地区は「県内でもっとも静かな地域のひとつ」とお伝えしました。それから約1か月。状況ははっきりと変わりました。
福岡県の発表によると、嘉穂・鞍手保健所管内のインフルエンザ定点当たり報告数は、2026年第37週(9月7日〜13日)に1.43となり、流行開始の目安である1.00を超えました。最新の第39週(9月21日〜27日)は2.29。8月末の0.14から約16倍です。飯塚市でも、インフルエンザの流行が始まっています。
福岡県飯塚市伊岐須のいいづか在宅・ファミリークリニック(旧:大庭クリニック)では、10月1日からインフルエンザ・新型コロナの予防接種を開始しました。この記事では、福岡県の公式データで飯塚市の現在地を確認し、予防接種の受け方(対象・費用・予約)と、発熱したときの受診の目安をまとめます。
この記事でわかること
- ・飯塚市(嘉穂・鞍手保健所管内)のインフルエンザ流行状況(2026年第39週時点)
- ・福岡市・北九州市など県内の他地域との比較
- ・当院の予防接種(10月1日開始)の対象・費用・予約の要否
- ・インフルエンザと新型コロナの同時接種について
- ・発熱したときの受診の目安と、高齢の方で気をつけたいサイン
- ・よくあるご質問(FAQ)
飯塚市の現在地 ― 嘉穂・鞍手は8月末の約16倍に
嘉穂・鞍手保健所管内のインフルエンザ定点当たり報告数(1医療機関あたりの1週間の患者数)の推移は次のとおりです。
| 週(2026年) | 嘉穂・鞍手 | 福岡県全体 |
|---|---|---|
| 第34週(8月17日〜23日) | 0.14 | 0.66 |
| 第35週(8月24日〜30日) | 0.43 | 1.31 |
| 第36週(8月31日〜9月6日) | 0.29 | 2.65 |
| 第37週(9月7日〜13日) | 1.43(流行入り) | 4.43 |
| 第38週(9月14日〜20日) | 1.00 | 5.34 |
| 第39週(9月21日〜27日) | 2.29 | 6.44 |
福岡県全体は第34週の0.66から5週続けて増え、第39週は6.44。全国でも、厚生労働省の発表では第38週(9月14日〜20日)の定点当たり報告数が8.48と、例年よりかなり早いペースで流行が広がっています。
県内の他地域と比べると ― 福岡市は注意報の基準を超えています
第39週の県内主要地域の数字を並べると、飯塚市の立ち位置が見えてきます。
| 地域(保健所管内) | 定点当たり報告数(第39週) |
|---|---|
| 福岡市 | 11.03 |
| 北九州市 | 7.35 |
| 福岡県全体 | 6.44 |
| 嘉穂・鞍手(飯塚市) | 2.29 |
| 田川 | 0.50 |
福岡市は11.03と、注意報の基準(10.0)を上回る水準です。飯塚市はまだ県内では低めですが、数字は上昇局面にあります。通勤・通学・買い物で福岡市や北九州市と行き来する方が多い地域ですので、「県内ではまだ低いから大丈夫」ではなく、「上がりはじめた今が備えどき」と考えてください。
なお、例年より早い夏からの流行の背景については、8月のコラム「8月なのにインフルエンザ?」で詳しく解説しています。
当院の予防接種は10月1日から ― 対象・費用・予約
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、効果はおよそ5か月続くとされています。今年のように流行が早い年は、接種を先延ばしにせず、今のうちに済ませておくことをおすすめします。
費用(令和8年度)
| 区分 | インフルエンザ | 新型コロナ |
|---|---|---|
| 65歳以上の方など(定期接種) | 1,500円 | 4,700円 |
| 生活保護世帯・市町民税非課税世帯の方(定期接種) | 無料 | 無料 |
| 上記以外の方(任意接種) | 3,900円 | 15,400円 |
※定期接種の対象は、飯塚市・嘉麻市・桂川町に住民票がある65歳以上の方と、60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能、またはHIVによる免疫機能に重い障害がある方(身体障害者手帳1級程度)です。飯塚市の定期接種の実施期間は令和8年10月1日〜令和9年2月28日です。無料の対象となる方は、医療カードや非課税証明書などの書類が必要です。
予約・接種日時
- ・インフルエンザ:予約は不要です。外来の時間にそのままお越しください
- ・新型コロナ:お電話での予約制です(0948-25-5678)
- ・接種日時:月・火・水・金・土曜日 9:00〜12:30
持ち物
- ・住所・年齢が確認できるもの(マイナンバーカード等)
- ・お薬手帳(お薬を服用中の方)
- ・該当する方は、身体障害者手帳・医療カード・非課税証明書など
詳しくは、お知らせ「令和8年度 インフルエンザ・新型コロナワクチン接種のご案内」もご覧ください。
インフルエンザと新型コロナの同時接種
医師が必要と認めた場合、インフルエンザと新型コロナのワクチンを同じ日に接種することができます。来院の回数を減らしたい方は、新型コロナのご予約の際に「インフルエンザも一緒に」とお申し出ください。どちらか一方だけを先に受けることもできます。
熱が出たら ― 受診の目安と、高齢の方のサイン
インフルエンザは、風邪と比べて急に症状が出るのが特徴です。
- ・38℃以上の急な発熱、寒気
- ・関節痛・筋肉痛・強いだるさ
- ・頭痛、のどの痛み、咳
抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に使い始めると効果が期待できるとされています。「様子を見すぎない」ことが大切です。発熱があるときは、ほかの患者さんへの感染を防ぐため、来院前に必ずお電話(0948-25-5678)でご相談ください。
また、高齢の方は高い熱が出にくく、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちた」「いつもより反応が鈍い」といった形で現れることもあります。ご家族の様子がいつもと違うと感じたら、早めにご相談ください。
当院では、通院が難しい方への訪問診療も行っています。訪問診療を受けている方の体調の変化や予防接種については、担当の医師にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q. インフルエンザの予防接種に予約は必要ですか?
インフルエンザは予約不要です。外来の時間(月・火・水・金・土曜日 9:00〜12:30)にそのままお越しください。新型コロナのみ、お電話での予約制です。
Q. 嘉麻市・桂川町に住んでいますが、当院で受けられますか?
受けられます。飯塚市・嘉麻市・桂川町に住民票がある65歳以上の方などは、定期接種として当院で接種できます。住所と年齢が確認できるものをお持ちください。
Q. 9月にもう流行が始まっているのに、10月の接種で間に合いますか?
ワクチンは接種から約2週間で効果が出はじめ、約5か月続くとされています。10月上旬に接種すれば10月中旬以降の流行に備えられ、年明けの流行期まで効果が期待できます。「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、早めの接種をおすすめします。
Q. インフルエンザとコロナ、別の日に受ける場合は間隔をあける必要がありますか?
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、同じ日に受けることも、間隔をあけずに別の日に受けることもできるとされています。ご都合のよい日程で受けてください。
Q. 熱がある日でも接種できますか?
37.5℃以上の発熱がある場合は、接種を延期していただきます。体調が回復してから改めてお越しください。発熱そのもののご相談は、来院前にお電話ください。
「上がりはじめた今」が備えどきです
8月末に0.14だった嘉穂・鞍手保健所管内は、第39週には2.29まで上がりました。福岡市はすでに注意報の基準を超えています。飯塚市の流行はこれからが本番と考えて、予防接種と、手洗い・換気・咳エチケットといった基本の対策を今から始めましょう。
当院は、開院以来約35年にわたり地域医療に取り組んできた内科クリニックです。外来での予防接種や発熱時の診療から、通院が難しくなった方の訪問診療まで、ご家族みなさまのかかりつけ医としてサポートしてまいります。
| 医療機関名 | いいづか在宅・ファミリークリニック(旧:大庭クリニック) |
|---|---|
| 所在地 | 〒820-0053 福岡県飯塚市伊岐須298-10 |
| アクセス | 西鉄バス「伊岐須」バス停より徒歩1分/無料駐車場完備 |
| 電話番号 | 0948-25-5678(発熱がある場合は来院前にお電話ください) |
| 外来診療 | 月・火・水・金・土 9:00〜12:30(木曜・午後は訪問診療) |
| 予防接種 | インフルエンザは予約不要/新型コロナはお電話での予約制 |
参考:福岡県感染症情報「定点報告(定点当たり報告数)保健所別」(2026年第35週〜第39週)、福岡県「感染症週報 第39週」(令和8年10月1日公表)、厚生労働省「インフルエンザの発生状況」(2026年第38週)、福岡県「インフルエンザの流行状況についてお知らせします」、飯塚市「高齢者インフルエンザ定期予防接種」、厚生労働省「インフルエンザQ&A」。流行状況は日々変化します。最新の情報は福岡県感染症情報および飯塚市の案内をご確認ください。制度の内容は変更される場合があります。本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。
